Twitterのサービス終了に備え、漫画家ができることはなにか

2023/07/03

Twitterで漫画家同士の親交を深めたり、宣伝活動をしている漫画家が、Twitterのサービス終了や過疎化に備えてできることはなにかを考える。

分類

大まかに分けるとTwitterには以下のような機能を求めている。

1.漫画家同士の繋がり
同じ雑誌や興味のある作家同士とつながる。リプライやDMで会話をしたりする。

2.業界情報の取得
各種ソフトウェアの使い方や業界のニュースを取得する。

3.自分の漫画に興味がない人への宣伝
潜在的な顧客に対するアピール。告知をしたりイラストを投下したり漫画を投下する。

4.既存のファンとの交流
イラストのアップや、ファンへのリプライの返信。ファンアートをRTしたりfavったりする。
制作状況を見せたりなどなどで、ファンとの交流を深める。

5.感想や意見のリサーチ
主にエゴサーチや、監視用のアカウントでファンをフォローしたりする。

6.漫画以外のニュースの取得
漫画に関係ない趣味や生活上の情報の取得。

Twitterがなくなった場合それぞれの機能をどうするか

1.漫画家同士の繋がり

オフライン

  • 編集部やコミケ、コミティアで直接会う
  • 飲み会など交流イベントに参加する
  • 漫画家の団体に加入する

オンライン

  • LINEやDiscordなどのチャットツールのIDを登録する
  • 上記のグループやサーバに参加する
  • 作家のブログ等にコメントを送る
  • メールアドレスを交換しメールする

2.業界情報の取得

オフライン

  • 漫画家に直接聞く
  • 編集者に直接聞く
  • ニュースサイトやソフトウェアのニュースサイト、フォーラムを巡回する

3.自分の漫画に興味がない人への宣伝

オフライン

  • コミケやコミティアに参加し、本を出す
  • 他の漫画のついでに読んでもらえるよう、雑誌媒体に掲載する

オンライン

  • 自らブログやインスタ、動画などで発信する
  • 他の漫画のついでに読んでもらえるよう、Web媒体に掲載する
  • ブログやインスタ等で発信力のある人へ見つけてもらう、アピールして取り上げてもらう
  • Web広告を出稿する

4.既存のファンとの交流

オフライン

  • コミケやコミティアなどで会う
  • サイン会などファンが集まるイベントを開く

オンライン

  • 掲示板やフォーラムを設置して交流する
  • ブログやインスタ等で発信する
  • メールマガジンやLINE公式アカウントなどで発信する

5.感想や意見のリサーチ

オフライン

  • アンケートハガキの結果を見る
  • ファンレターを見る
  • 雑誌のイベント等で読者の反応を見る
  • 読者に直接インタビューする

オンライン

  • SNSやブログ、掲示板等の検索結果をサーチする
  • アンケートサイト等を利用し感想を聞く
  • 読者の運営しているブログやSNSに正体を隠しファンとして潜入する

6.漫画以外のニュースの取得

オフライン

  • テレビやラジオなどを見る
  • 雑誌や書籍、雑誌を見る
  • 他人の話を聞く

オンライン

  • ニュースサイトを巡回する
  • ソーシャルブックマークサイトを見る
  • ニュースをピックアップしてまとめているサイトを見る

できるならやっておいたほうがいいこと

  • Twitterがなくなってもついてきてくれる固定ファンを獲得する
  • 別のSNSのやブログのアカウントを取得する
    • さらにそのアカウントのリンクをまとめたWebサイト(独自ドメインだと尚良し)を作成する
      • サイトのHTMLをローカルに置けるとなおよし
  • Twitterで情報を受動的に取得するのではなく、自らニュースサイトなどを巡回する癖をつける
    • RSSリーダやブラウザの巡回機能などを使う
  • 自分の欲しい情報がまとまっているWebサイトや、信頼できる情報を持っている人を見つける
    • 信頼できるキュレーターを探す
    • DiscordやLINEグループなど、目的の情報が集まるグループに入る
    • 漫画家の集まるイベントに参加する

能動的な情報収集が試されます

フォローやワンクリックで情報が流れてくるというプラス要素がなくなり、能動さが求められます。
また発信も、「短い文章で目を引くタイトル」などの手法が使えなくなります。
そのあたりを考慮して見るといいかもしれない。