「コロコロの読者はTwitterにいないので、Twitterをやる必要がない」という1つの意見について考える

2023/12/13

悪質なブログみたいな強いキャッチーなタイトル をつけてしまって申し訳ないのですが、
「漫画家のSNS運用」について最近思ったことをつらつら書きます。

フカホリの結論としてはこう

フカホリは
「コロコロ読者はTwitterにいないし、自分のツイートによって作品に対するイメージの毀損などがあるかもしれないが、大規模な炎上等で無い限りは、特に縛りを設けずに自由にツイートします」 という意思表明。


あとは読みたい人だけ読んでね!

そもそもの話のスタート

フカホリより何千倍も売れてる某大御所さんから、1VS1で直接お話がありました。
「ミラコロのアンケート結果見てるよ!最近頑張ってるね」みたいな近況のお話などなどがあり、その後にSNSの話題に。
んでありがたいことに、「コロコロ作家とTwitter」についてのアドバイスを頂きました。
その某大御所さんの言いたいことを要約すると以下のような感じ。

  • コロコロ(週コロは除く)のメインターゲット(アンケートに票を投じる層、アンケートで重視している年齢層)はTwitterにいない子供層なので、Twitterに力を入れる必要はない。
  • 宣伝やイラスト以外の日常ツイートや、趣味の話などは「作品を読んだ人の脳内作家イメージ」を毀損する可能性があるので控えたほうがいい。
  • また編集者もTwitterを見ているので、仕事を依頼したり、作家同士の能力やイメージの比較(コンペとか)の際に、編集者の思う人間像でない場合マイナスな補正が入るかもしれない。
  • そもそも作品の宣伝は編集部がするものであり、ターゲット層がTwitterにいないコロコロは作家自ら宣伝をする必要はない。

というもので、「言われてみればごもっともだな〜」というもの。

その話をきいて最初に思ったこと

特に読者層の話についてはそりゃそうという感じで、大事にすべきはアンケートを出してくれている層の子どもたちなので、規約上中学生以上がメインのTwitterで作家名を出して活動する必要性ってほぼないなあとは思いました。
Twitter自体も流行っているからはじめたというのが8割で、あとは「先行者優位」のためだけにやってたんで、今やる意味、特にコロコロでは今やる意味ってないですよね。

もちろん情報を得る側としてはアカウントはあったほうが良くて、趣味だったり仕事に関係する有益な情報はブログよりもSNSが優勢なんですが、「発信」は別にしなくていいのでは?というのはその通りだと思いました。

あとはまあ日常ツイートがイメージの毀損になるというのも個人的にはかなり響いていて、お酒だったり馬券だったりの画像を投稿したりするんで、まあ不適切っちゃ不適切ですね。
書いている作品がちょっとアウトロー寄りだからいいかなとは思ったんですけど、お酒もギャンブルも嫌いな人は嫌いだし、VTuberやアニメの話題だってそう。
「フカホリが好きだと発信しているものが嫌いだった」という人はごまんといるだろうから、そこでイメージを下げてしまうのはもったいないです。

なのでこの段階の結論としては「Twitterでは 告知 or イラスト投稿マシーンとして振る舞う」 というのはフツーに最適解だとは思いました。

今までTwitterで積み上げてきたものと、そのメリットは?

ファンアートを描くことで、いろいろな人に知ってもらえた

VTuberだったりアニメだったり、ファンアートを描くことで、普段関わりのないいろんな人に知ってもらえたりしていますが、
これも「コロコロに直接関係あるか」と言われると、ぶっちゃけ「ない」です。
もちろん告知するとみんな大人なのに雑誌を買って読んでくれたりするんだけど、効果としてはそう大きくない。

趣味の話をすることで、親しみを持ってもらう

これも一長一短で、自分は特にマニアックな話をしがちだし、長々と思いついたことや思考実験的なものをしてしまう傾向があるので、「変な作品を作る人」としての親しみはあるでしょうけど、これがじゃあ直接アンケートにつながるかと言うと「ない」です。
趣味の話をエッセイ風にまんがにしたりすると効果がある?のかもしれないですけど、Twitterにいるのはターゲット層ではないので効果は「ない」です。

あとよく海外旅行とかの話するんですが、それについて「えらそーでムカつく」みたいなことを言われたことがあり、知らんがなというのはあります。
海外について知っているのってそんなに偉いか?サッカー好きな人がいろんなチームや選手に詳しいのと同じことだと思いますが?
(半分教養に近い話だからムカつくんですかね?じゃあ勉強しろ!とは思いますが。。。)

他誌の作家さんとの繋がり

これはまあプラスじゃないでしょうか。
たまに作業通話したり飯食ったり、他誌で描いてるけど趣味が近くてよく話す作家さんはそれなりにいます。
コロコロガラパゴスにはない話とかもしてくれるので、新鮮だな〜と思っていつも聞いています。

ヒトは社会的接続を求める生き物である

って考えると全然メリットねーじゃん!マシーンに徹したほうがいいじゃんと思いましたが、
なんやかんや「ヒトは社会的接続を求める生き物である」というのが結論です。
で、これは多分自分が「家で仕事をしている一人暮らしの独身」だというのもあると思います。自分から能動的に動かないと社会に接続できないのです。

まあその社会に接続するということに疲れると、「海外にいってぼーっとしたい」が起こるんですけど、それはそれ。
つまるところツイートをするということは、社会に参加することなので、ツイートしないと身内のDiscordなりLINEにとどまって、村レベルの世界に留まってしまうのがつまらないのかもしれません。

ということで結論としては、これまで通りつぶやきます

運用方法を変えてみようかな〜と思ったけど、「変えること自体がストレス」ですね。
せっかく実績もある大御所作家さんにアドバイスを貰ったのに生かせないという悔しさもあるのですが、ここのストレスがだいぶありますね。
もちろん慣れればできるのかもしれません。

「孤独に耐えるのが作家である」と言われてしまえばぐうの音も出ないんですが!!!

あと自分は新しいものが大好きなので、SNSを捨てても良いと思えるような新しいものができたらやめるかもしれないです。